8月9日 グローブ発売1周年に向けて 〜レザーのさらなる進化〜

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※本コラムは、今後YK BROTHERSのグローブ購入をご検討くださっている方々、グローブ好きの皆様に読んでいただきたい内容です

こんにちは、YK BROTHERSの鈴木裕司です。

皆さんGWはいかがお過ごしでしたでしょうか?

僕は久しぶりに甲子園に行って阪神タイガースVSヤクルトの試合を見てきました。

知り合いや後輩のプレーを見て刺激を受けると同時に、

「野球を観ながら飲むお酒ってなんでこんなに幸せなんだろう…」と感動しました笑

本日はYK BROTHERSグローブのレザーのこだわりについてのコラムになります。

1.はじめに

8月1日でYK BROTHERSのグローブ発売1周年を迎えます。

1周年をきっかけに更なるブランドの進化を考えております。

本日は少し先取りして、ブランド進化の根幹となる「レザー」についてお話しさせてください。

「メーカーの根幹は品質。製品にはとことんこだわり妥協しない」

普段は酒類メーカーで働きながら、YK BROTHERSの代表として日々過ごしている私自身が、

大切にしている考え方です。

グローブにおける革は、ただの素材ではありません。

良質な革素材は製品の品質を支える大きな要素であり、

プレーヤーと共に歩むために必要不可欠な存在です。

僕たちはこの一年、真剣に革と向き合って進んできました。

兄弟2人で試作と検証を重ねてきた1年。

その中で2人が考え続けてきたのは、

「YK BROTHERSの革」とは何か

という問いでした。

今回のコラムではその問いに対する1つの答えとして、

自分たちが貫いてきたレザーへのこだわりと、ユーザーの声、

そして1周年に向けた新たな挑戦についてお伝えしたいと思います。

2. YK BROTHERSのレザーへのこだわり

以前のコラムでもご紹介した通り、

YK BROTHERSは創業時から高品質な革にこだわってきました。

理想のグローブ革を求めて 〜姫路に行ってきました〜YK BROTHERS |

「手にすれば分かるフィット感」

「素手感覚で使えるグローブ」

そんな“圧倒的な使い心地を実現する素材”としてのレザーづくりを目指してきました。

そのためダッチビールキップという最高の革を選定し、

私たち自身がプレーヤーだった時代に「欲しい」と心から思えるレザーを形にしてきました。

自分たちがプレーヤーだったころの感覚と

現在のプレーヤーの皆さまの嗜好のかけあわせそれを実現すること

これこそが私たちのこだわりであり、YK BROTHERS品質の原点です。

3. プレーヤーの皆様からの声がヒントに

YK BROTHERSの強みのひとつに、野球人との繋がりがあると感じています。

大学まで真剣に野球を続け、

社会人になってからも野球の人脈を大切にしてきた2人だからこそ、

たくさんの野球人の皆様と今でも繋がっています。

グローブ事業にを始めてからも、使用感についてのヒアリングや、

新製品のご相談をたくさんの方にさせていただきました。

(この場を借りていつもお世話になっている皆様に御礼申し上げます!)

そしてありがたいことに

ダッチビールキップを使ったオリジナルレザーについては

皆様から特に高評価をいただいています。

「手に取った瞬間の質感が違う」

「今までに感じたことがなかったしっとり感」

「あまり他社では見ないホワイティなキャメルの色。周りのチームメートにおすすめしたい」

「軟式用のレザー仕様にも対応してくれるのは有難い。軟式ボールも吸い付く革質だと思う」

など、レザーそのものへのお声を多数いただきました。

YK BROTHERSの絶え間ない品質向上

このような声は非常に励みになる一方、正直な改善点のお声もいただいています。

私たちはそのリアルな意見の中にこそ次の進化に向けたヒントがあると信じています。

ある購入者さまからは「かたい」とご意見をいただき、

また別の方は「もう少し手に馴染む感じが欲しい」とご意見を頂戴しました。

同じレザーでもプレーヤーによって感覚に違いが出るのかと驚くと同時に、

そうした意見を真摯に受け止め、兄弟2人で改めて

「プレーヤーが本当に求めている革とは何か」

を問い直し、レザーを改善してきました。

考え抜いた結果、さらなるこだわりをレザーに込めるべく、

独自の色味で染色後、オリジナルのバイブレーション加工で革の繊維をほぐし、

フィット感をさらに上げる工夫をしました。(実はバイブレーション強度については、何度も試し、ベスト仕様に辿り着きました)

その独自進化を遂げたレザーを

YK CUSHION LEATHER(クッションレザー)

として今夏から本格展開していきます。

4. 1周年に向けた新レザー開発プロジェクト

上記の「YK CUSHION LEATHER」づくりをしている中で、

「クッションレザーとは別のアプローチで、さらなる付加価値を加えることはできないか?」

「プレーヤーが本能的に良いと思えるレザー開発をできないか?」

と考えたのが、本章でご紹介する新レザー開発プロジェクトの原点でした。

最高のレザーを使用

現在、YK BROTHERS製品のレザーには「ダッチビールキップ」を使用しています。

オランダでミルクのみ育った仔牛の原皮を輸入し、

姫路の老舗タンナーである山陽様によって鞣されたこのレザーは、

しなやかな質感が特長です。

希少価値が高くグローブ通の界隈では「神革」と呼ばれています。

さらにその革をオリジナルで仕立てているのYK BROTHERSの独自レザーである

「YK CUSHION LEATHER」です。

今回のレザー開発は、この独自レザーの品質をベースにしながら、

さらに「夏産の限定レザー」と「熟成」というテーマを掲げ挑戦をしました。

-夏産の限定レザーについて

ダッチビールキップの中でも皮膚状態が良質とされる

夏にとれる仔牛の原皮を使いレザー開発に取り組みました。

仔牛の毛が短く、毛並みがよいとされる夏産の仔牛は、出荷できる数量に限りがありますが、

今回入荷させていただけることになりました。

独自の革ルートをもち、大量生産をせず1つずつ丁寧に製品を作り上げる

YK BROTHERSだからこそ使用可能なレザー開発です。

僕たちはこの夏産の革を「サマーレザー」と呼び、

数量限定グローブの開発用レザーとして、まずは使用することに決めました。

-レザー熟成について

兄弟2人で議論する中で「さらにもうひとこだわりを込めたい」という意見が合致しました。

さらにこだわりぬくポイントはどこだ?と思考を重ねた末にいきついた結論は

YK BROTHERS製品の強みである「フィット感をさらに磨く」ことでした。

その中で着眼したのは「熟成」製法。

製革後に一定期間、特定の保管庫でレザーを熟成することで、

革にしっとり感を加え、手馴染みがよさに磨きをかけました。

裏話になりますが…ヒントにしたのはウイスキーです。

熟成を重ねるほど、まろやかで円熟した味わいになります。

レザーも時間をかけて熟成すれば、革の良さがさらに引き出されるのでは?

そして大量生産の大手メーカーが出来ないことを成すのがYK BROTHERSの強みでは?

という考えから、あえて時間がかかり生産効率の悪い熟成製法を採用しました。

余談にはなりますが、兄・裕司はウイスキーが大好きです。

-レザー名と限定レザー展開について

そしてレザー名についても考え抜きました。

せっかく他社にはないこだわり抜いた革を使っていただくなら、

オリジナルのレザー名をつけ、お客様に愛着をもって使っていただきたいと考えました。

・しなやかさ、フィット感が伝わること

・YK BROTHERSオリジナル感が伝わること

の2点を目指し考えた案は数十種類に及びました。

その中で選定したネーミングは

YK SKINFIT LEATHER(スキンフィットレザー)

です!赤ちゃんの肌のようなレザーをイメージして開発しましたので、

それがお客様にも伝わるといいなという想いも込めています。

さらに本限定レザーはカラーにもこだわりました。

採用したのはオリジナルネイビーブラック。

藍色がかった上質なブラックはとてもかっこよく仕上がりました。

5. 終わりに

YK BROTHERSのグローブ販売1周年の8月1日タイミングでブランドリニューアルをいたします。

この1年想定以上のお客様にご購入を頂きましたが、

さらなるブランド進化を目指しリニューアルすることを決断しました。 

リニューアル概要としては、

・YK CUSHION LEATHERの正式販売開始

・グローブのラインナップ拡充

になります。

各ポジション数種類ずつ新たな型を準備し、ミット各種もおつくりできるようになります。

さらにオリジナルウェブの開発、選定レザーカラーも増やしました。

そして、「さらにもう一手!」ということで、上述した

YK SKINFIT LEATHER仕様 2025年限定グローブ

 を販売いたします。数量に限りはありますが、是非ご興味あればお問合せください。

(情報は今後ブランドサイト内にアップいたします)

最後になりますが、

これからもYK BROTHERSはレザーという素材とじっくり向き合い、

プレイヤーの皆様の最高の相棒になるグローブを作り続けたいと考えています。

ユーザーの皆さまと共に“育っていく”ブランドでありたい。その想いを大切にしながら、

これから先も、兄弟2人で品質にこだわり、挑戦をし続けていきます。

これからもどうぞよろしくお願いします。

それでは、本日はこのあたりで…失礼します。

YK BROTHERS 鈴木裕司

▼お問い合わせ、グローブ購入ご希望がある方はこちらからお願いいたします。オーダー、軟式用等のご要望も、お気軽にご相談ください。

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